ワキガと多汗症の原因汗腺から治療を考える
原因の汗腺
ワキガはアポクリン汗腺、多汗症はエクリン汗腺
それぞれ治療する対象が違います。
そのためワキガ、多汗症それに合った目標汗腺に対しての治療が必要です。そうしなければ効果が現れません。
ワキガの目標汗腺(アポクリン汗腺)
アポクリン汗腺
アポクリン汗腺は真皮下に存在します。
アポクリン汗腺は哺乳類のフェロモン腺が退化したもので、腋のした、乳輪、外耳道、臍囲、外陰部などに存在しています。
アポクリン汗腺の発育は性ホルモンに依存し、思春期までは未完成のままです。
そのため、性機能との関係が考えられています。(女性では、腋窩のアポクリン汗腺の分泌活動は月経周期と関連して変動し、特に月経前期や妊娠期に分泌活動が活発になる)
またアポクリン汗腺は、エクリン汗腺と共に精神性発汗の際に刺激されます。
多汗症の目標汗腺(エクリン汗腺)
エクリン汗腺
エクリン汗腺は主に真皮内に存在します。
そのため皮膚のどの場所にもあるため、温熱刺激によって全身に発汗をきたし、体温調節に関与しています。
エクリン汗腺は系統発生学的に新しい汗腺で、特にヒトで最も発達し、体表に広く分布しています。
アポクリン汗腺・エクリン汗腺それぞれの存在する場所を理解した上でそれぞれに治療を考えていきましょう。