ワキガ治療はアポクリン汗腺を取り除く
ワキガは上図のアポクリン汗腺を除去する治療です。
そのため臭いがある人は必然的にアポクリン汗腺の量が多く厚みがあります。
ワキガ治療方法
剪除法(せんじょほう)
剪除法は皮弁法ともよばれます。皮膚を切開し、皮膚の裏にある、臭いの元であるアポクリン腺を専用の手術剪刀(せんとう)で切除する、わきが(ワキガ・腋臭症)手術です。アポクリン汗腺を目視して取るので確実です。
わきが(ワキガ・腋臭症)手術の中でも効果はもっとも高いのですが、ワキをしっかりと固定する必要があるなど患者さんの協力が必要になります。
皮弁法・剪除法は、唯一、健康保険が適用される、わきが(ワキガ・腋臭症)治療方法です。
ミラドライ
ミラドライは、マイクロ波を皮膚の上から照射し、その熱により汗腺を破壊するため、皮膚を切らずに治療が可能です。
手術療法のように固定などの負担をかけませんが、アポクリン汗腺を目視できないので勘に頼って行うため出力を上げすぎて術後の腫れあがったりする場合もあります。また逆に出力を抑えてしまい効果が見られないこともあります。
そもそも、ミラドライは原発性腋窩多汗症に対する治療機器として厚生労働省からの認可されているものであって腋臭症(ワキガ)の治療機器ではありません。そのためアポクリン汗腺まで効果を出そうと高出力で治療をし火傷になる可能性もあります。
ビューホット
ビューホットの治療法は、患部に針を刺し、その針先から出る熱(フラクショナルRF高周波)によって汗腺を破壊します。
こちらの機械は未承認で効果のほどは分かりません。
ボトックス
ボトックスはエクリン汗腺を支配しているコリン(アセチルコリン)作動性神経を数ヶ月麻痺させて汗の分泌を司る神経に作用して働きを弱める物質を注射し、汗の量を減らします。しかしアポクリン汗腺は主にアドレナリン作動性神経の支配を受けるため効果はなく臭いに関しては意味がないです。
ワキガ治療の施術比較表
施術方法 | 剪除法(せんじょほう) | ミラドライ*やビューホット(外部から) | ボトックス |
効果 | 非常にある | 臭いの強い人には1回で終わらない | 臭いに関して効果ない |
費用 | 保険適用42,000円 | 20万~40万円 | 臭いに関しては保険外 |
痛み | 麻酔の注射時にある | 麻酔注射時にある | ほぼない |
術後 | 固定や抜糸がある | 問題なければ特にない | 特にない |
剪除法(せんじょほう)の施術経過
TJクリニックでの経過です詳しくは ➡ TJクリニックのワキガ治療
- 麻酔
- なるべく痛くないように注意して行ったいます。
- 切開治療
- アポクリン汗腺を見て確認して手術します。
- 圧迫固定
- タイオーバーではなくテープ固定(72時間)のみです。
- 抜糸(7日後)
- 切開部位の抜糸を行います。